節電をするにあたって、まず最初に行いたいのは、照明です。
理由は、目に見えるという事が大きいです。つまり、”電気で明るくしている部分”をどう減らすかを考えればよいのです。
それにたいして、空調の節電は、熱や空気は目に見えないのでハードルが上がります。
また、LED電球が普及したことにより、値段も下がっていて費用対効果、つまり投資効果が大きいです。
ということで、まずは照明の節電から始めてみましょう。
なぜ照明が必要か?
「”電気で明るくしている部分”をどう減らすかを考えればよい。」
と書きましたが、実は、ちょっと間違っています。本来は、
「暗い部分を必要に応じてどう明るくするか。」
と考えるのが正しいのです。
無駄を減らすと考えるのではなく、必要なところを考えるのです。
そこで、なぜ照明が必要かを考えます。
見るために照明が必要
単純に照明が必要な理由は、見るためです。つまり、視覚情報を得るために必要なのです。
そこから言えることは、目を覚ましている人がいることが、照明が必要な場所の1つの条件になります。寝ている人に照明は不要なのです。
つまり、早寝早起きをして、太陽が出ている時間に活動し、夜間の活動時間を減らすことが節電になります。
サマータイムなどは、この節電方法を国として行っているのです。
照明が必要な時は?
太陽が出ている間は、照明が不要かといえば、そうではありません。
太陽が届かない室内にいるときに照明が必要になるのです。
以上から
- 照明は人がいるときに必要
- 夜と部屋の中が必要
ということが言えます。
照明の歴史
人が文明を持つ前から使っている照明は、太陽光です。
また、夜には、月光(太陽の反射光)や星明りを使っていました。
そのあと、何万年前から火を使えるようになり、かなり長い間、火を照明として使っていました。
火も、植物を燃やした火から、油を燃やした火、ガスを燃やした火という形で変化してきました。
そして、100年ぐらい前に実用化された電球から、電気をエネルギーに用いた照明を使うようになりました。
今使われている電球は主に3種類
電気を用いた照明は、電球と呼ばれています。
現在主に使われている電球は、白熱電球、蛍光灯、LED電球の3種類です。
業務用を含めて詳しく分けると、水銀灯やHIDやLVDや有機ELなどいろいろな種類がありますが、家庭用は主に上記の3つです。
白熱電球
基本となっている電球です。
同じ明るさにするために、3つの中で一番電気を使います。
そして、切れるのも一番早いです。
さらに熱いので、生産中止の方向で進んでいます。
蛍光灯
1950年ぐらいから使われ始めました。
白熱電球に比べて電気を1/5しか使わないため、かなり移行しましたがLEDが出てきたため、最近は少なくなってきています。
LED
2000年ぐらいから使われ始めました。
以前は高額でしたが、この1,2年でかなり安くなってきています。
白熱電球や蛍光灯に比べて、消費電力が少なく寿命が長いのが特徴です。
しかし、設計が複雑なため、メーカー、製品、使う場所によって、早く切れたり変色する製品もあるため、選定が難しいです。
比較表
特徴
消費電力 | 寿命目安 | 1日10時間使うとして | |
白熱電球 | 大(LEDの10倍) | 2,000時間 | 約半年で切れる |
蛍光灯 | 中(LEDの2倍) | 10,000時間 | 約2年半で切れる |
LED | 小 | 40,000時間 | 約10年で切れる |
60Wの例
LEDの価格が1年で急に下がってきているため、交換しても1年で元が取れるようになってきています。
消費電力 | 価格 | 年間コスト | |
白熱電球 | 57W | 100円 | 約5,800円 |
蛍光灯 | 12W | 370円 | 約1,600円 |
LED | 7W | 600円 | 約1,300円 |
※年間コストは1日10時間使用、電気代27円/kwにて計算。電球代を含む。
※下記の製品で比較。LEDは大手のホームセンターでの価格。
オーム電機 電球形蛍光灯 スパイラル形 口金E26 60W形相当 電球色 EFD15EL/12-SPN |
LDA7L-G AS25 LED電球(60W相当/880lm/電球色/E26/広配光240°/密閉形器具対応) OHM(オーム電機) |